リハビリクリニック再始動のお知らせ

当院心臓リハビリテーションプログラムにご参加中の皆様

およびHPをご覧いただいている皆様


いつも当院の診療・活動にご理解ご協力いただき、誠にありがとうございます。

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、当院におきましても4/13(月)から心臓リハビリテーションプログラムを外来・運動・CPXをはじめとした検査に至るまで、一時全面的に活動を停止しておりました。

感染状況については、特に東京・神奈川など私たちの生活圏におきましては、なかなか収束がみえた、とは言い難い状況であり、我々医療者ですら、日々のテレビや新聞の報道やネットニュースなどで一喜一憂する毎日です。

 

一方、この「自粛」偏重状態の、健康被害に対する影響も注目されるようになってきました。

外出自粛によって招かれる不活動(制限された身体活動や歩く機会の減少など)は、生活習慣病や悪性疾患、整形外科的トラブル、心臓疾患、脳血管疾患、うつ病や不安症などのメンタルヘルスなど、様々な領域での健康被害の原因・リスク増大因子になるとされています。


心臓リハビリテーションの最大の目的の一つである『心血管疾患の再発予防』に対しても、この過度な活動自粛・活動抑制は、明らかに心臓疾患の再発のリスクとなる糖尿病や肥満・メタボリック症候群の管理を増悪する方向に作用し、心血管疾患イベントの増加をもたらすことは容易に予想されるところです。


そこで当院といたしましては、スタッフ一同で今自分たちにできることはなんなのか・するべきことはなんなのか、熟慮を重ね、5/13(水)よりその活動の一部を再始動することといたしました。

 

心臓リハビリテーション学会からは運動療法を行う状況として以下の指針が示されています。

・リハビリテーション機器の間隔を2m以上空ける

・手が触れる部分などを中心に心リハ前後の消毒を徹底する

・患者と医療従事者のマスク装着

・患者と医療従事者の手指消毒

・高強度運動は避ける

・開窓や空調による室内換気


これを受けまして、外来機能につきましては、当院の特色であった協働診察は、フィジカルディスタンスを意識したうえで、いわゆる三密状態にならないように配慮・工夫をして再始動いたします。


運動療法については、以下の対策を講じております。

・患者とスタッフの検温実施

・患者とスタッフのマスク着用

・患者とスタッフの手指消毒の徹底

・バイクやトレッドミルの間隔保持(隣り合わないよう配置する)

・運動機器使用前後の消毒徹底(連続して同じ機器を使用しない)

・1クールの時間・人数調整を行い、個別性を考慮した指導介入

・運動強度の調整

・窓やドアを開けこまめに換気

・微酸性電解水の積極的活用(常時空気中に噴霧)


運動療法中のみならず、待合や更衣室などでも三密状態が回避できるような配慮も重要と考えられ、ここは運動スタッフのみならず、受付スタッフなどとも協働して対応していく予定です。


CPXや心エコーなどの検査につきましては、現時点ではまだ再開するのは早計であろう、との判断の上、今しばらく中止のままの方針とさせて頂きました。

CPXや心エコーが出来ないことから、正確な運動処方の決定や、心機能・心臓のコンディションの評価が出来ませんが、そうであるからこそ、患者さんの全身の身体所見・理学所見、だけでなく、表情や一言一言の受け答え、などなど、得られる情報を最大限引き出し、原点回帰、高度な検査機器に頼らずとも少しでも良質な医療を必要としている患者さんに届けられるよう、努めてまいります。

運動療法についても、ただ運動をしに来ていただくのではなく、心臓リハビリテーションの原点に立ち返り、自宅での運動療法が安全かつ効果的に行えるよう支援・教育していくことに重点を置いて指導介入させていただきたいと思っております。


何が正解かまだまだ分からない状況が続きますが、今できることを愚直に行い、自分たちの責務を果たしてまいりたいと強く思っております。

それが自分たちの成長にもつながると信じております。

どうぞ引き続きご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


院長 二階堂 暁