レッドコードについて

レッドコードについて

レッドコードとは、天井から下げられた赤いロープを使って行う運動療法、またはその器具を指します。

運動器系疾患(腰痛、頚部痛、骨折後のリハビリ治療等)、中枢系疾患(片麻痺等)に対する治療エクササイズに主に使用されます。

更にスポーツ領域においてのファンクショナルトレーニング(運動の実際の動きに則した、筋力などを向上させるためのトレーニング)にも幅広く利用されています。

レッドコードを使用した全ての運動(スリング・エクササイズ)を使った運動は、体への負担の割には通常の運動より負担や苦しさを感じることが少なく、効率的に楽しく効果を上げていくことができます。

当クリニックでは心疾患患者の柔軟性、筋力、コアトレーニング、バランストレーニングなどに用いて、楽しみながら行っています。

柔軟性の向上

腕や脚など、体の一部を吊り下げることで、筋肉のいきすぎた緊張をほぐし、効率的なストレッチを行うことができます。
特に胸郭(胸部の骨格)、肩甲帯(背骨・肩甲骨)を無理なく、柔らかくほぐすことで楽に呼吸ができるようになります。

またゆっくり心地よいスピードで動かすことで、呼吸を整え、自律神経の調節に役立ちます。

そしてなにより、マシントレーニングなどの負荷が大きい運動とは違い、「きつい」「苦しい」ものではなく、筋肉が伸びている感じ、関節の可動域が広がった感じを実感でき、とても気持ちよく行なっていただけるので、リラックスの効果も期待されています。

筋肉の強化

動きが不安定なロープを用いた筋力トレーニングにより、実生活にも役立つ筋力増強効果や、筋肉の協調性の向上を図ることが可能です。

コアトレーニング

体の幹にあるコアマッスル(身体の深層部の筋肉)のトレーニングができます。負荷調整は患者さん一人一人に合わせて行います。

コアが安定することにより姿勢が改善され、コア上部にある胸郭を楽に保つことができるので更に呼吸がしやすくなります。

バランストレーニング

適度な不安定感の中でトレーニングすることで、より効果的なバランストレーニングが実施できます。

またロープを持ちながらのトレーニングなので、転倒や怪我の心配もなく、トレーナーもついているので、安心してダイナミックなトレーニングを行うことが出来ます。

運動は「やや難しい」ところで行うのが非常に効果的と言われています。

是非チャレンジしてみてください。


レッドコードについて

レッドコードは高さ・負荷が調整できますので、当クリニックのような集団運動でも患者さん一人一人に合った負荷で行えるように心掛けております。

またバランストレーニングや筋力トレーニングも、レッドコードに掴まりながら行えるので、転倒のリスクも軽減され安全に行えます。

当クリニックでは有酸素運動後のクールダウンとして使用しており、上記のとおり天井から吊り下げられる事で肩の力が抜けて非常にリラックスして柔軟体操が行える事で副交感神経の働きが活発になり血圧の低下、脈拍の減少が期待できます!

ぜひみなさんも体験してみて下さい!